Honda Accessが運営する

ショッピングモール

週末のお出かけや家族旅行のヒントに!
Circle hスタッフがお送りする体当たりコラムほか、お役立ち情報をお届けします。

ビギナーや親子の釣りにピッタリな「海岸で楽しむチョイ釣り」大作戦! の画像

知識ゼロでも楽しめる超痛快な釣りとは?

まったく釣りをしない人にとっては、「釣りって何だか準備が面倒そう」というイメージがあるかも知れません。実際、本格的に釣りを始めるためには、竿や仕掛け、エサなどをはじめとして、いろいろなものが必要になってきます。そこで提案するのが、道具をほとんど使わない超簡単な釣り、名づけて「海岸で楽しむチョイ釣り」大作戦です!
記者がこのチョイ釣りを考案したのは、いまから5年ほど前。友人が海辺に建つ我が家に遊びに来たときのことです。彼は、「釣りには興味があるけど、全然経験がない!」というので、手っ取り早く魚を釣らせるためにチョイ釣りを教えてあげました。すると、目の前の海岸で、あっという間にムラソイという美味な魚を連発で釣り上げてしまったのです。これには彼も大喜び! 「オレって釣りの天才?」と自慢大会になってしまいました(笑)。
そう、初めての釣りで一番大切なことは、とにかく魚が簡単、かつ確実に釣れることなのです。しかも、それが食べておいしい魚なら申し分ありません。ここでご紹介するチョイ釣りは、そのすべての要素を満たしています。さっそく、そのノウハウを見ていきましょう!

チョイ釣りで釣れる魚たち

チョイ釣りで釣れる魚たちこの痛快な釣りの主なターゲットは、ムラソイやカサゴ、ギンポ(天ぷらの幻の高級ダネです!)といった美味な高級魚たち。ほかに、メバルやベラの仲間なども釣れます。いずれの魚も、刺し身や唐揚げ、塩焼き、ムニエルなどでおいしく食べられるので、必要な分だけ持ち帰って料理してみてはいかがでしょうか?


水深の浅い「ゴロタ場」で楽しもう!

チョイ釣りの舞台は、水深が20センチ前後のゴロタ場(サッカーボール~電子レンジぐらい大きさの石がゴロゴロしている海岸のこと)。足首ほどの浅場でも十分に釣れるので、無理して水深の深い場所を狙う必要はありません。浅場なら海に落ちても足が濡れるだけで済むし、釣りに飽きたらそのままジャブジャブと磯遊びを楽しんじゃいましょう!

春~夏の波静かな日が狙い目

この釣りに適した季節は、春~夏にかけて。この時期は日中に潮が大きく引くので、浅場を狙うチョイ釣りがやりやすいのです。天候的には、波が荒いと釣りにくいし、突然の大波が打ち寄せたりして危険でもあります。天気予報をチェックして、できるだけ風のない日に出かけてみましょう。
なお、安全のため(とくに子供は)、滑りにくい靴(マリンシューズなど)とライフジャケット(救命胴衣)を着用して楽しむことをお勧めします。

使用する道具は、たったのコレだけ!

チョイ釣りで持参すればいい道具は、「ハリ」と「オモリ」だけです。
ハリの種類は、どこの釣具店でも入手しやすい「袖バリ」と呼ばれるタイプがいいでしょう。サイズ(ハリの大きさ)は7号か8号。長さ45センチ程度の糸(ハリスと呼ぶ)が結んであるパッケージを購入すると便利です。
オモリは、「ガン玉」と呼ばれる小粒状のタイプ。いろいろなサイズ(重さ)があるので、「3B」か「4B」と呼ばれるサイズを入手しましょう。

竿は海岸で拾える「棒」でOK!

チョイ釣りのコンセプトの一つは、できるだけお金を使わないこと。なので、使う竿は現地調達が基本です。海岸に到着したら、さっそく手頃な竿を探してみましょう!
海岸によく流れ着いているのは竹の棒ですが、長さが1メートル程度、太さが直径1センチぐらいのものなら十分に竿になります。先端側がさらに細くなっている竹が見つかれば最高です。

仕掛けの作り方も超カンタン!

仕掛けの作り方も超カンタン!チョイ釣りの仕掛けの作り方は、超簡単です。まず、竿の先端にハリの付いている糸(ハリス)を結びます。結び方は何でもよく、普通の固結びを2回やるだけでもバッチリです。糸の全体の長さは30~40センチが目安となります。
続いて、この糸にオモリ(ガン玉)を装着します。方法は、オモリの割れ目に糸を挟んで、指先の力でギュッ!と締め付けるだけです。オモリの位置は、ハリから5センチほど離れた場所でOKです。

エサも現地調達してみよう!

釣りのエサ選びで一番大切なのは、「魚が食べたがっているエサ」を使うこと。当然、釣り場で採集できるエサは、魚も普段から食べ慣れているので、最高のごちそうになります。チョイ釣りでも、ゴロタ石をひっくり返して見つけられる貝の身を使ってみましょう。エサを自分で探すことによって、魚が普段どんなエサをどんなエリアで捕食しているのかも分かってくるものです。
貝の種類は、小粒の巻き貝がお勧めです。また、意外と使えるのがヤドカリ。ようするに、漁業権に抵触しない小さな雑貝が最高のエサというわけです。貝をハリに付けるときは、石で貝殻を軽くたたきつぶして、割れた殻ごと身をハリに刺します。

実際の釣り方

コツ1【足元の浅場を狙う】

コツ1【足元の浅場を狙う】釣りが初めての人が一番間違えやすいのは、何となく深い場所を狙ってしまうこと。確かに水深のあるほうが魚は多そうに見えますが、じつはこれが釣れない人が陥りやすい盲点です。実際には、食い気満々の魚ほど水深の浅い場所、すなわち「自分の足元」に潜んでいます。極端に言えば、水さえあれば魚はいると考えてもいいほどです。チョイ釣りの極意=足元狙い、と心得ましょう!

コツ2【魚が隠れている石の陰にエサを落とす】

コツ3【反応があったら、素早く竿を立てる】ムラソイやカサゴたちは、石の陰に隠れて上から落ちてくるエサを狙っています。したがって、チョイ釣りでは、魚が潜んでいそうな石の陰に静かにエサを落としてやるのが基本です。これだけで、そこに魚がいれば一発でエサに食ってきます。逆に、エサを送り込んでも反応がない場合は、そこには魚がいないと考えてどんどん別の場所を探って行くのが正解です。

コツ3反応があったら、素早く竿を立てる】

コツ3【反応があったら、素早く竿を立てる】ゴロタ場に潜む魚たちは、目の前に落ちてきたエサを発見すると、電光石火の早ワザでパクついて巣穴に戻ろうとします。このとき、モタモタしていると巣穴に張り付かれてしまうので、グングン!と竿先が引き込まれたら、すぐに竿を立てて引き抜きましょう。意外な引きの強烈さに、最初はビックリするはずですよ!

魚をおいしく持ち帰る方法

魚をおいしく食べるためには「鮮度」が重要。釣れた魚は、保温できる容器(クーラーボックスや発泡スチロールの箱など)に氷とともに入れて、できるだけ冷やした状態で持ち帰るといいでしょう。
なお、ムラソイやカサゴは成長が遅い魚なので、小さな個体や食べない魚は逃がしてあげるのがマナーです。将来、もっと大きく成長してからの再会を楽しみにしましょう!

チョイ釣りで、釣りの極意を知る?

さあ、チョイ釣り大作戦のノウハウはいかがでしたか? 海遊びのついでに楽しむのもいいし、海岸でバーベキューしながらチャレンジするのもいいでしょう。チョイ釣りをオススメする理由は、こうした気楽さが一番ですが、もう一つ大切な理由があります。
それは、このチョイ釣りの体験によって、魚が普段「どんなエサ」を「どんなエリア」で「どうやって捕食しているのか」が分かってくることです。すなわち、釣りで一番重要な「観察力」が自然と身に付いてくるのです。ジャバジャバと海に浸って、微妙な水流の変化や温度の変化を肌で直接感じるだけでも、釣りが上達するための貴重な体験になります。また、ゴロタ海岸を転ばないように歩けば、子供にとっては身体の発育にプラスになるだろうし、大人にとっては日頃の運動不足解消にもなるでしょう。
そう、だれもが気軽に試せるチョイ釣りには、釣りの楽しみだけでなく、さまざまなメリットが凝縮されているのです!

プロフィール

sam

西野弘章
1963年、千葉県生まれ。国内・海外のあらゆるフィールドで、さまざまな釣りの楽しさを追究するフィッシングライター。釣り歴48年。アウト ドア系の出版社勤務を経て、オールラウンドに釣りを紹介する編集のプロとして独立。 それを機に、房総の漁師町へ家族で移住する。 著書執筆のほか、数多くの 釣り雑誌・書籍の編集に携わり、TVCFのフィッシングアドバイザーなども務める。 その集大成として、2010~2015年に刊行された日本初の釣りの分冊百科事典『週刊日本の魚釣り』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)の総監修を務める。 主な著書・監修書は、『はじめての釣り超入門』『防波堤釣りの極意』『川釣りの極意』『海遊びの極意』(つり人社)、『ゼロからのつり入門』(小学館)、『海のルアーフィッシング完全攻略』『簡単・定番ノット事典』(地球丸)、『海釣り完全マニュアル』(大泉書店)、ほか多数。